『長崎くんち』とは
長崎県長崎市を代表するお祭り『長崎くんち』は、長崎の氏神である諏訪神社の秋の大祭であり、「博多おくんち(福岡県福岡市)」、「唐津くんち(佐賀県唐津市)」と共に、日本三大くんちと呼ばれ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
ポルトガルやオランダ、中国など、世界各地の影響を受けた、異国情緒あふれる、長崎ならではの独特な趣のある素晴らしきお祭りです。
諏訪神社の氏子である各町(現在は59町)が7つの組に分かれて、7年に1回の「踊町」としての出番を待ちます。ゆえに、各町が7年に一度のエネルギーをこのお祭りにぶつけている凄まじさを感じます。
開催日は、毎年10月7-9日の3日間、曜日に関係なく開催されます。
『長崎くんち』に関することはこの位にして、更に詳しいことは、他の方の記事に譲るとしましょう。
『長崎くんち』はチケットが無くても楽しめます
『長崎くんち』は超人気のお祭りゆえ、チケットの入手が簡単ではありません。発売日にはかなり前から並ぶようなので、地元でない者、観光客にとっては、なかなかハードルが高い。
特に諏訪神社会場で見るための桟敷席等を手に入れるのが、大変熾烈な争いで、そう簡単には観られないプレミアムな祭りと言うイメージを持っていたのため、これまで行く事を諦めてました。
しかし、桟敷席がなくても楽しめると言う話をお聞きし、とにかく行ってみました。ホテルを探しまくって、どうにか1部屋確保し、念願の『長崎くんち』へ。
ということで、チケットがなくても楽しめる『長崎くんち』の魅力を、記事に書かせて頂きます。
『長崎くんち』にご関心はあるものの、行くのを諦めていた方、行ってみたいとお考えの方のご参考になれば幸いです。
『長崎くんち』の主な行事
『長崎くんち』の主な行事は以下の通り。
本場所
『長崎くんち』といえば、何と言っても本場所で行われる演(だ)し物。メイン会場である諏訪神社の他に、八坂神社、お旅所、そして2017年は例年の公会堂前広場が工事のため中央公園へと場所を移し、4箇所の本場所で披露されます。
7日(前日)、8日(中日)、9日(後日)いずれも最初の会場では、朝7時から各踊町が30分ほど、計2時間半ほど披露されます。
演し物の披露が済むと、各踊町は次の会場に移動し、そちらの会場で同じく計2時間半ほどの熱演が繰り広げられます。
前日は3箇所、中日は2箇所、後日も2箇所での披露となります。
各会場では桟敷席等が用意されており、事前に予約して、当日楽しむことになります。
チケット購入などに関しては
『長崎くんち』公式ホームページで
チケットがなくても観ることが出来る「お旅所」
桟敷席の方々に比べたら、もちろん少し離れますが、十分迫力あります。とはいえ7時の開始前には結構人がいますが、背の高い人は全く問題なく見れます。そうでない方は、少し早めに行って、良い場所をキープされたら良いかと思います。
今年2017年の様子を写真でお伝えします。ちなみに『長崎くんち』を代表する蛇(じゃ)踊り、人気のコッコデショは出番ではありませんでした。
各踊町は、まず傘鉾の披露
傘鉾に続いて、町内のお子さんなど
本踊りと呼ばれる踊りの披露をする踊町も
そしてメインの演し物
各踊町はこのように、30分の持ち時間の中で傘鉾、お子さん方の行列、町によって踊り、そしてこのメインの演し物を順番に披露します。
八坂町の川船
築町の御座船
東濱町の竜宮船
銅座町の南蛮船
ご覧のように、正面は3基のお神輿側ですので、基本はそちらに向かって演し物を披露するので、それを意識して場所を確保すると良いですね。
お下り、お上り
7日(前日)13時から、3基の御輿が諏訪神社からお旅所に向かいます。これを「お下り(おくだり)」と言います。
9日(後日)13時からは、お旅所から諏訪神社へ3基の御輿が帰ります。これを「お上り(おのぼり)」と言います。
どちらも神輿とともに、馬にまたがった宮司さんなど関係者の長い行列が出来、こちらは必見です。
特に9日の「お上り」で、「お旅所」を出た直後、県庁前の坂を神輿が駆け抜けるシーンは圧巻、必見です。
13時過ぎたらすぐに来ますので、早めに県庁前の坂で良い場所を確保して下さい。
また、諏訪神社の長坂を神輿が上るシーンも圧巻です。
これからはチケット無くても観ることが出来ます。
庭先回り
チケットが無くても楽しめる『長崎くんち』。それはまさにこの「庭先回り」にあります。
本場所を終えた各踊町は、市内各所を回り、演し物の披露を行ないます。これを「庭先回り」と言います。期間中の長崎市内はいたるところで、長崎くんちを楽しめるというわけです。
「庭先回り」は、事前にスケジュールが決まっています。期間中、長崎市内で配られるマップ、または公式ホームページでダウンロードすることが出来ます。
そしてお勧めなのが『長崎くんち』の「アプリ」。
タイムリーに各踊町の位置情報が分かりますので、期間中はダウンロードしておくと、便利です。
庭先回りのお勧めスポット「湊公園」
市内各地で行われる「庭先回り」ですが、特にお勧めなのは新地中華街に隣接した「湊公園」です。
ここはまるで本場所のように、次々と踊町が集まり、演し物を披露します。
もちろん大人気で、1,000人以上が集まるので、確実に観たい方は、早めに場所をとると良いと思います。
しかし私は始まるちょっと前に行きました。すでに「湊公園」には沢山の人。こんな人も。
最初は後ろの方から観ていましたが、前の方が少しずつ帰ったりして、徐々に前で観ることが出来、遂にはベンチに座ることが出来ました。
「湊公園」での写真をご覧下さい。
初めは後ろの方でしたが…
徐々に前で観れました。
こちらは正面が北側ですので、可能ならそちらで観たほうが良いと思います。反対でも十分楽しめますが。
十八銀行本店もオススメです
長崎の地銀と言えば「十八銀行」。
この本店(新地中華街の近く)も意外な穴場。近くで観ることが出来るので、おすすめです。
掛け声で参加できるのも『長崎くんち』の楽しみの一つ
『長崎くんち』を楽しむ上で、「掛け声」が欠かせません。
モッテコーイ
アンコールの意味で、「モッテコーイ、モッテコイ」と皆で声を合わせると、踊町の皆さんは、時間の許す限り、応えてくれます。
ショモウヤレー
「所望やれ」という意味で、こちらもアンコールを意味します。ただ、踊りなどの演し物の際に使うので、モッテコーイとは使い分けられています。
この辺りは各会場に掛け声を促す係の方々がいますので、彼らの指示に従えば大丈夫。
ヨイヤー
傘鉾がぐるぐる回ったときなどに使う掛け声で、「やったー!さすが!」といった感じ。
フトーマワレー
「太く回れ」の意味で、傘鉾に対して使いますが、これは結構上級者向けで、言う方は少なく、特定の人が大声で言う感じです。
いずれの掛け声も、その場に入れば、係員の指示もあり、自然に声が出てきますので、安心して、声で参加して『長崎くんち』を楽しまれて下さい。
ということで、また来年も行きます。
来年はチケットをゲットしたいな〜。
KA-TSU
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