天然記念物の鍾乳洞『聖留窟(ソンリュグル)』
韓国慶尚北道の蔚珍(ウルチン)郡は海の町ですが、同時に豊かな自然に恵まれた場所です。
そんなウルチンの内陸の観光地としてオススメなのが『聖留窟(ソンリュグル)』。1963年5月7日に、韓国の鍾乳洞で最初に天然記念物に指定されたそうです。
約2億5000万年前に出来たと言われる『聖留窟』は全長870メートル。そのうち、270メートルが公開されています。
特定生物の楽園『聖留窟』
洞窟内には52種類の生物が生息しているそうです。洞窟は海とつながっているため、魚とコウモリは中と外を行ったり来たりできるのだとか。
それ以外の生物は洞窟内のみで生息し、天敵もいないため、色は白いのだそうです。
2012年には、1億〜4000万年に生息していたとされる絶滅したと思われていた生物が、世界で初めてここで発見されました。
動物の保護のためもあり、洞窟内は270メートルしか公開していなく、照明もあまり明るくしていないそうです。
昔は人が住んでいた『聖留窟』
1,500年前にはこの地区に住んでいる人たちが、この『聖留窟』の中に出入りしていたという記録が残っているとか。
また、洞窟内を調査したチームによると、500年ほど前の「文禄・慶長の役」の頃には、窯を燃やすなど、500人ほどが集団で生活していた痕跡が残っているそうです。
なお、昔の人々はお釈迦様の像を洞窟内に納め、お釈迦様の宿る聖なる場所として崇め、そこから名前が『聖留窟』となったそうです。
『聖留窟』観光
では、『聖留窟』観光をレポートします。
まず駐車場から『聖留窟』までの2〜300メートルは、観光地らしく、お土産屋さんなどが並んでいますが、のどかな雰囲気です。
『聖留窟』に到着。
チケットはこちらで。
『聖留窟』の入り口まで進むと、ヘルメット置き場。
天井の低いところが多いので、このヘルメットをかぶって、いざ『聖留窟』へ。
入り口から、いきなりの難関。
これは先が大変かと思いきや、いきなり開け、楽に観光できます。
『聖留窟』内は、基本的に通路が整備されているので、歩きやすくなっています。ただ、ところどころ狭いところ、低いところなどがあるので、荷物は少なめにしていた方が無難です。
鍾乳洞でありがちな水滴は、ほとんど無く、カメラなどの防水対策も、ほぼ気にしなくて良いです。
魚がいます。呼んだら応えてくれました。
こちらは鍾乳洞の年輪だとか。これで2億5000万年前というのが分かるらしい。
『聖留窟』内の温度は、一年を通して15−17℃と、大変過ごしやすくなっています。
観光の所要時間は、さっと見るだけなら30分位。じっくり見ると1時間程度でしょうか。
そして最後の難関です。
夏だったので、外に出た瞬間に温度差でメガネが曇りました。
ウルチンに行かれた際には、豊かな自然を満喫できる観光スポット『聖留窟』もどうぞ楽しまれて下さい。
聖留窟(ソンリュグル)営業情報
住所:慶尚北道蔚珍郡近南面九山里30
営業時間:9−18時(11−2月は17時まで)
定休日:なし(年中無休)
合わせてお読み下さい
韓国慶尚北道のローカルタウン蔚珍(ウルチン)を徹底ガイドしました。ぜひお読みください。
KA-TSU
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