初詣=三社参りは、主に福岡の文化・風習
福岡・北九州において、「初詣」=「三社参り」といえるほど定着しています。しかし、これは全国的には珍しいスタイル。全国的にみると、初詣には一つの神社にお参りするのが一般的。しかし福岡を中心とした九州、並びに一部の西日本のみの風習として、この三社参り(三社詣)が根付いている。
「福岡の三社詣は筥崎宮、太宰府天満宮、宮地嶽神社へ」なんてテレビCMもあるほどなので、福岡県民は三社参り(三社詣)が当たり前と思っているが、実はそうではないのです。
三社参り(三社詣)の風習がある地域
三社参りの風習があるのは西日本、特に九州、中でも福岡県です。以下、三社参りの風習がある地域をウィキペディアから引用します。
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
山口県
広島県
和歌山県
以上、かなりの少数派です。
三社参り(三社詣)の由来
三社参りの起源には諸説あり、一般的には、朝廷に習って、庶民が真似たというふうに言われていますが、ハッキリとしたことは分かっていないようです。
福岡で根付いたのは西鉄の影響!?
全国的に見ても珍しく、でも福岡県では当たり前の三社参り。実は影の仕掛け人と言われているのが「西鉄」こと「西日本鉄道株式会社」と言われています。
90年前、西鉄の前身「博多港鉄道汽船」の営業報告書に「三社参りを計画し、参拝客誘致に努め…」とあるそうです。(下の写真は吉原住宅さんのブログより引用させて頂きました。)
この記事によると、廃れかけていた風習が、西鉄さんの仕掛けで、地域に根ざしたのでは、と推察しています。
事の真偽は定かではありませんが、西鉄さんの企業努力によって、福岡県に『三社参り』の風習が根ざしたということは、歴史の1ページとして知っておきたいですね。
ちなみに北九州は夏の祭である「祇園」さんが沢山あります。祇園さんは神社における神事であり、また、これほどの規模でやっている地域は他に無く、北九州独特の文化だといつも感じています。もしかしたら、この三社参り(三社詣)とも何か関係があるのかも…。この辺りも徐々に紐解いていけたら良いですね。
KA-TSU
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