バランスの良い人生を送る
人生にとって大切なことは様々あると思う。その中でも、大切にしているものの一つがバランスです。
これまで様々な仕事をしてきた中で、様々な立場の方々とお付き合いさせて頂き、その結果、このバランスがとても大切であることを痛切に感じ、自ら「バランスの取れた人生」を心がけてきた。
お金、仕事、家庭、趣味、健康、社会との関わり…
強く意識していないと、人それぞれの価値観に基づき、特に何かの分野に偏りがちになる。短期間では問題にならなくても、それが長期に渡ると、大きな歪みとなり、結果大切なモノを失うことにつながってしまう。私自身、多くのものを失うことで、このことはしみじみ痛感している。
バランスの良い人生を手に入れる方法
では、どのようにしてバランスの良い人生を手に入れるのか?
そのためには、人生の最終目的地を決める必要がある。
スティーブン・R・コヴィー博士の世界的な名著「7つの習慣」の、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の中で、3年後に行われる自分自身の葬儀の場面を思い浮かべ、どんな人に、どんな弔辞を述べて欲しいと思うか?という一節がある。
これは衝撃的な話だと感じるかもしれませんが、私も個人のライフコンサルティングを行なう際に、いつも同様の質問をします。
「あなたはピンコロ病にかかっています。1年間はピンピンしていますが、1年後にコロッと亡くなります。それを知った今、あなたはこの一年をどのように過ごしますか?」
多くの方は、まさか自分が死ぬなんて想像していません。しかし、確実に言えることがあります。それは「誰しもいつか死ぬ」ということです。
この原理原則は変えることは出来ません。健康管理やエイジングケアなどに努力して、寿命や健康寿命を伸ばすことは可能ですが、永遠ではありません。私は個人的に200歳まで生きたいと思いそれなりの努力はしていますが、それでも今日死ぬかもしれません。
この自然の法則に従い、「いつか死ぬ」「それが一年後だったら」と考え、自分自身を見つめなおす事が大変重要になってきます。
やりたいこと、なりたい自分を知る
まずは、余命一年だとしたら、この一年でやりたいことを書き出します。沢山書きます。一つでも多くの事柄をピックアップします。出来るとか、出来ないとかは考えません。ただひたすらに、やりたいこと、そして、なりたい自分を想像します。
次に、やりたい事、なりたい自分リストを見ながら、その内容を俯瞰します。それらを見つめるだけで、自分自身が進みたい方向性が表れていると思います。そしてコヴィー博士の言われるように、弔辞で誰に何を言って欲しいのか?ということを合わせて考え、自分自身の進むべき道を見出していきます。
これらの一連の作業には、結構な時間を要します。慌てず、焦らず、ゆっくり、じっくりと考える事をオススメします。
人生の最終目的地を知ることは、自分自身の人生を知ること
これは目標設定とは違います。自分自身の生き方を考える事です。これを何度も繰り返すことで、本当に自分自身が生きたい人生とはどんなものなのか?そして何を大切にする必要があるのか?が見えてきます。そして日々の生活において、どのようなバランスを意識するのかが分かってきます。
「7つの習慣」でも紹介されている『ガチョウと黄金の卵』というイソップの寓話を教訓に、手に入れたい結果のために、それを生み出すもの(健康、家族、仲間、チーム、社員、資産…)の保全に積極的に努めることで、自ずとバランスのとれた人生を送ることが出来るでしょう。
より良い人生、より良いバランスを保ちたいですね。
KA-TSU
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