実際に行って感じる、北九州の成人式に関する報道、投稿などへの違和感
昨年に続き、今年2017年の北九州市の成人式の現場に行ってきた。目的は、昨年のブログで書いたことを一旦白紙にして、何を感じるのかを自らの肌で感じたいから。
実際に行ってみて、昨年同様に感じたので、少し加筆修正して、再度投稿した。
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今年は撮影もそこそこに、その場に身を置き、色々と人間観察をしてみた。すると色々なものが見えてくる。そして、マスメディアや、ネット上の情報発信に対しても、違和感を感じてしまう。
ということで、改めて北九州の成人式で感じたこと、その後の世間の反応などに感じることを書いてみたいと思います。
ド派手な衣装はごく一部
ネット上の情報を見ていると、北九州の成人式では、ど派手な以上が当たり前のように書いているものもあるが、全くの間違いで、一般的なスーツや振袖姿の方々に混じって、3%程度の方々がド派手衣装を身にまとっている。
ただ、彼らはド派手だし、団体行動ということあり、目立つのは否めない。
荒れていない
北九州の成人式を「荒れた成人式」と表現しているものを見るが、一般的な「荒れた」と言われる状況はほとんど見受けられない。
いわゆる「荒れた成人式」は、「会場内で、大声を出して、進行を妨害し、市長に駆け寄って、取り押さえられる」みたいなイメージですが、そもそもそんなことは起きていない。
ド派手衣装の方々は、会場の外で、お祭り騒ぎをしているだけです。
現役のヤンキーはまずいない
彼らは、元ヤンキーの子たちもいるが、現役バリバリでヤンキーの子たちはまずいません。
実際に話しをしてみると分かるのですが、普段は真面目に働いている勤労青年ばかりで、自立しているため、意外と大人です。ゆえに人を巻き込んでの騒ぎはまずない。
酒を飲み過ぎて仲間内のケンカをして警察の厄介になる子たちは毎年数名いますが。
一生一度のコスプレ大会
ヤンキー風だったり、花魁姿の他にも、小学生の格好や、蜂、その他思い思いの衣装を着ている彼ら。先輩からの伝統だから、であったり、目立ちたいとか、思い出にとか、それぞれの思いに基づいて、様々な格好で一生に一度の晴れ舞台を楽しんでいる。
まさにコスプレというのが、一番しっくり来る。しかも一生に一度なので、かなり気合が入っています。
この日のために、多くの勤労青年たちは毎月コツコツ貯金してるようです。
全然怖くない
「決死の覚悟で潜入した」とか、「怖い」みたいな表現も多いが、実際には全然そんなことはありません。
単にコスプレ大会を楽しんでいるだけなので、周りを巻き込んで騒動を起こす意図は、彼らにはない。単に目立ちたい、精一杯楽しみたい、ただそれだけです。ですから、その場にいても、何の危害もありません。
そもそも警察もたくさんいますので、ある意味安全な場所です。
観光名所になりつつある
今年特に感じたのが、地元の方が楽しみにしてやってきて、ド派手衣装の方々と記念撮影をしている姿です。たしかに普段、こんなに派手な方々とは、なかなかお目にかかれませんからね。
その時のやり取りを見ていても、礼儀正しく受け答えしたり、リクエストに答えてポーズを決めていたりと、サービス精神も高いです。
写真撮影をする方も年々増えています。沢山のカメラマンの方々から、モデルになって!と声をかけられ、恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしている彼らを可愛く思います。
マスコミが多い
注目度も高いため、会場にはマスコミの方が増えました。悪いことではないのですが、切り取り方に違和感を覚える事も多いですね。
時間の関係で仕方ないことですが、物事の一面だけでは、勘違いして伝わりますね。ポーズやその他、マスコミから指示されて、それに応えている彼ら。見せ方次第で、どうでも表現できてしまいますね。
表面的なことだけではなく、もっと深いところも取材して欲しいと切に願います。
感動秘話
今回の成人式での心温まるエピソードを伺ったので、シェアさせて頂きます。
以下Facebookで、潮洋一さんの公開投稿を全文引用
成人式会場近くで。
今年はどうかな?とちょっと覗いてみました。
感動したことがありました。
金髪リーゼントで金銀羽織袴のヤンチャ者に見えたのですが、赤ちゃんを抱いていたのでちょっと撮影させていただき、おめでとうを言った後少し話をさせていただきました。
なんでも高校2年の時に子どもができて奥さんはひとつ下。
ふたりとも中退したらしい。
おいちゃん、俺、結局食っていかないけんし女房子どもちゃんと食わさないけんけめちゃくちゃ頑張りよるんよ。
そやけど同級生と今日だけ一緒に弾けるけそれには衣装揃えないけんやろ。
奥さんに無理言うて許してもろたけ毎月この日の為に5万貯金したっちゃ。
ちょっと足らんけど親に泣きついたりせんで自分で払う。
来年は奥さんの番やけそれもちゃんと考えとる。
俺んがた貧乏やけ親にいわれん。
目的がはっきりしとるし、そのための目標をしっかり立てて着実に目的達成のためにコツコツ地道に働いて稼いだんやね。
明日からはこんな髪にもさいならたい。近所で900円で切ってくれるとこがあるけ刈り上げる。
おいちゃん、俺だってばかやないんよ。子どももおるのにいつまっでも調子こいてこげな格好続けるわけやない。
今日だけ堪忍して黙ってみとっちゃりい。
涙が出た。
あんまりえらいと思うたけモデル代にしてくれやと裸銭でお祝いや。と1万円出した。
それでも受け取らんから、せめて友達とカラオケくらい行くやろ。
社会人の君が出してやったらええ。と言ったら友達を皆集めてくれて僕を3回も胴上げしてくれた。
カメラが飛びそうで奥さんが慌てて持ってくれたけど。
最高の成人や。
おめでとうございます㊗️
写真は僕と彼らご家族の宝物にさせていただきます。
以上 潮洋一さんのFacebookの投稿より全文引用
ネットも情報も大事だけど、自分で感じることが大切
もちろん賛否両論あると思いますが、実際に現場で感じたことと、ネット上で展開される情報との差が大きく感じましたので、改めてブログを描かせて頂きました。
やはり人から聞いた話ではなく、自ら現場に出向き、自分自身で感じてみることが大切だと、改めて痛感しました。私自身、最初はどちらかと言うと否定派でしたが、行ってみたことで、考えが変わりました。
実際に北九州の成人式を、生で体験していない方は、ぜひ次回行ってみると良いと思います。
これからも自分で現場に行って記事を書くというスタイルを追求していきたいと思います。最後までお読み頂き、ありがとうございました。
KA-TSU
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コメント
北九州が大好きです!
新成人おめでとうござます!
目頭が熱くなりました!
コメントありがとうございます!
大変嬉しいです(*^^*)
人は見た目だけで
判断出来ませんよね☆
彼ら素晴らしいです!
北九州在住のおじさんです。
読んでて涙が出ました。
北九州の若者たちよ!頑張れ!!
マスコミでは伝わらないエピソード。
ご紹介出来て良かったです。
コメントありがとうございます!
北九州の良さがもっと知られたら嬉しいですね(*^^*)
コメントありがとうございます!
まさにその通りですね(*^^*)
一年かけて準備した彼らには脱帽です☆
配信も観て頂いているとは!
何から何まで、ありがとうございます(*^^*)
ここ1,2年は北九州の成人式に関してここに書いてあることと同じようなことをマスコミは報じていると思います。
たぶん、「見た目だけで本当は良いやつら北九州新成人」というイメージがあと数年したら着くと思います。
マスコミが、成人式=荒れている
というイメージ作りをしているのではなく
視聴者が、マスコミ=成人式を荒れたものに作りあげている
というイメージを作っているのではないでしょうか。
ちなみに毎年荒れた成人式としてマスコミに取り上げられるのは那覇市ですね。実際どうかは知りませんが。
マスコミは北九州市の成人式をこちらで書かれいているように取り上げてると思いますよ。
マスコミが、成人式=荒れたもの
という図式を作っているのではなく
視聴者が、マスコミ=成人式を荒れたものとしてる
という図式を作っているのではないでしょうか
いまの世の中色んな情報があふれていますからね。
自身でどのように世の中に情報が流れているか、きちんと調べることは大事なことですね。
ちなみに荒れた成人式として良くマスコミに取り上げられているのは那覇市だと思いますよ。
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、特に今年は伝えている内容に変化が見られ、嬉しく思っております。
しかしながら、多くの報道ではまだまだ好意的なものとして捉えられていないように感じます。
実際に当日のテレビで流れるニュースでは「今年も荒れた」というような感じで全国の成人式を取り上げているものを多々見ました。
実際に式自体が荒れてしまった成人式の紹介の流れで、ド派手な衣装の映像を流せば、北九州も同様と捉えてしまうのが普通ですね。
さらに残念ながら、酒を飲んで暴れて逮捕された映像を合わせてみれば、総合的に判断して、「今年もやっぱり荒れたんだな」と思うでしょうね。
私が今回の記事を書いたのも、そのような状況があったからです。
実際に現場での取材を見ていても、ド派手な衣装の映像を取材し、その背景まではほぼ聞いていないようでした。
現場にいたメディア関係の方も、そのように言われていました。
良い(受ける)画が欲しいと。
もちろん、ド派手な衣装だけを見たら、好意的に捉えにくいのが一般的なので、だからこそ、なぜこのような格好をしているのか?その背景、歴史などを取材するメディアの方が増えると、それらを総合的に見て判断出来るだろうなと感じています。
それゆえの私の記事です。
今回の記事を書くに至っては、テレビやネットでの情報発信、そして現場にいた者という立場で、書く必要があるなと判断し書いたものです。
世の中に流れている情報を自分自身で確認したからこその記事であることをご理解頂ければ幸いです。