エスカレーターの片側立ちは世界の常識
エスカレーターのマナー向上を図るという事で、片側を空けずに、また歩かないというキャンペーンが、全国のおよそ50の鉄道業者により行われている。
これは一体良いことなのか、私には今ひとつ理解できない。
というのも、世界中で片側を空けることがマナーとして定着し、急いでいる人は、空いている方を歩くのが半ば常識だからである。
元々イギリスで、マナーとして採用され、世界に広がったらしいが、どこの国に行っても、都会ではほぼ見かける日常の風景である。
ちなみに、日本の場合、関西を除くと左に立ち、右を開けるが、これは世界では少数派。日本以外ではシンガポール、オーストラリアなどしかなく、それ以外はほぼイギリス式。関西のみがグローバル・スタンダード。
これは大阪万博がきっかけだそうで、それ以来、全国に世界の常識、マナーが定着したそうです。なぜ関西以外は左なのかは、よく分かりません。
(写真は台北の様子)
片側を空けない方が危険な気もする
日本国内でもそうだが、階段がなくて、エスカレーターしか無い場所も多い。またやたらと長いエスカレーターもある。そんな時にひたすらエスカレーターに乗るというのは、非効率的だと思う。
安全のためとあるが、エスカレーター事故はサンダルや衣服の巻き込みなどが多く、歩くことでの事故はそんなに多くないように思われる。
むしろ急いでいる人や、せっかちな方がイライラしている事の方が、何かトラブルの元になるのではないかと心配だ。慌しい日本の交通事情を考えたら、どうもしっくり来ない。
これはちょうど、高速道路の右車線を空けているのと、おなじ感覚だと思う。急いでいる人のために右側を空ける事は、安全面からも、効率からも有効だ。
個人的には、急ぐことは少ないので、あまり歩かないが、急いでいる人のことを考えると、空けたほうが良いと思う。どうしても歩かせないなら、急いでいる人の代替策が必要だと思う。
特に大都市圏では、現実問題として難しいのではないだろうか。
東京オリンピックの時はどうするのか?
2020年に行われる東京オリンピックの際には、この問題はどうしたいのだろうか?
世界から来る人は観光客が多いだろうから、そんなに急ぐ人もいないと思うが、中には急いでいる人もいるだろう。もしかしたらゆったりした日本というのを見せたいのか?それともメーカーの思惑などがあるのだろうか?
本当に危険であれば、何としてでも浸透させる必要があるが、そうでないなら、一方的な価値観を押し付けるのでなく、様々な考えを許容できる社会が必要だと感じる。
いずれにしても、今後どのように展開するのか、注視したいと思う。
KA-TSU
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